道路や街灯の破損などスマホで通報 妙高市がアプリ「Mレポ」導入

新潟県妙高市は、修理が必要な道路の破損や街灯の故障などを、市民がスマートフォンやタブレットで撮影し位置情報とともに投稿して通報するシステム「Mえむレポ」の運用を2017年11月1日から始めた。道路の維持管理に市民の協力を得ることで、破損や故障の状況や場所がすぐに把握でき、迅速な対応に結びつけるのがねらいだ。

道路や標識の破損などを場所と写真をスマホで投稿できる
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システムは、ダッピスタジオ(大阪市)が運営する無料の専用アプリ「FixMyStreet Japan(フィックスマイストリートジャパン)」を活用。全国では愛知県半田市、大分県別府市、福島県郡山市などで導入されていて、妙高市は全国で9番目、新潟県内では初となる。妙高の「M」と投稿を意味する「レポート」を繋げ「Mえむレポ」と名付けた。Android、iOSいずれにも対応し、スマートフォンなどでGoogle PlayApp Storeからダウンロードできる。

市民が陥没などの道路の破損や街灯の故障現場を撮影し、詳しい状況をコメントで入力するほか、場所を地図に設定して投稿する。通報の対象は、市道の陥没や穴ぼこの発生、側溝やガードレール、柵の破損など。通報内容は市が確認し、修繕を行った場合は市が写真付きで投稿して市民に報告する。破損箇所が国や県、個人管理の場合は、市が管理者に連絡する。

同市建設課によると、昨年度の市道の破損は約100件で、市が実施する道路パトロールや市民からの電話連絡などで把握していた。1日から運用を開始し、早速街灯の電球切れや標識の破損などが投稿されている。システムの運用費は月額約3万円。

同市建設課は「担当者が現場の状況をすぐに確認することができるので、破損などがあれば投稿してほしい」としている。

FixMyStreet Japanのサイト https://www.fixmystreet.jp/