高田、直江津の祇園祭中止 謙信公祭も出陣行列や合戦再現など中止

上越まつり委員会は2020年5月14日、今年の高田祇園祭と直江津祇園祭を中止し、謙信公祭も主要イベントを中止すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大防止のためで、祇園祭が中止されるのは、1976年に三つの祭りが「上越まつり」として一本化されて以降初めて。

同委員会と、各祭りの実施主体である高田祇園まつり奉賛会、直江津祇園祭協賛会、謙信公祭協賛会が協議を重ね、感染のリスクが高いいわゆる「3密」の状況が避けられない催しを中止すると決定。14日に記者会見を開き発表した。

上越まつりの開催について発表する同祭委員会の山田会長(右から2人目)
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高田、直江津の両祇園祭は直江津の大花火大会を含む全ての催しが中止となる。

謙信公祭は8月16日の春日山神社祭典のみ現状実施予定で、出陣行列や川中島合戦の再現、前夜祭、謙信公みこし巡行、大民踊流し、食と物産展、ステージイベントなどは中止となる。のろし上げや謙信流陣太鼓の演奏、武てい式など一部の行事は、各実施団体で実施の可能性を引き続き検討していく。出陣行列と合戦再現の中止は、記録が残る1973年以降初めてとなる。

上越まつり委員会の山田知治会長は「祭りを楽しみにしていた皆さまには大変残念な結果となり申し訳ない。安心安全な祭りを開催できる根拠が見出せない厳しい状況をご理解いただきたい」と話した。