えちごトキめき鉄道(嶋津忠裕社長)は2018年10月13日、廃品となった鉄道関連部品の販売会を直江津駅に隣接する直江津運転センター(新潟県上越市東町)で開催する。JR時代の「信越リレー妙高号」の時刻表やトキ鉄の駅名電気掲示器、リゾート列車「雪月花」のプレートなど、鉄道ファンが喉から手がでるほどの“ お宝 ”が販売される。販売場所は全国的にも珍しい扇形の機関車庫「旧直江津機関区扇形庫」で、「鉄道のまち直江津」らしい販売会となりそうだ。
同社の鉄道部品の販売会は今年4月に糸魚川駅で初めて開催され、今回が2回目。同日、直江津駅周辺で開かれる「なおえつ鉄道まつり2018」のイベントの一つとして行われる。旧信越線、旧北陸線、雪月花に関連する約40種類の鉄道部品を販売予定。商品ごとに入札や抽選、先着など販売方法が異なる。入札では最も高い金額を提示した人が購入できる。
入札品のLED化で不要となった高田、直江津各駅の駅名電気掲示器(入札最低価格2万円)は今冬まで使用していたもので、配線すれば点灯する。またJR時代に直江津駅で使用していた快速列車「信越リレー妙高号」の時刻表(同4万円)は、1997年の長野新幹線開業に伴い廃止された特急「あさま」の車両を使い、長野―直江津間を運行していた時のもの。2015年の北陸新幹線開業で長野への直通列車が廃止された現在、「黒姫」「牟礼」「三才」など長野側の停車駅の表示は、上越市民にとってはマニアでなくとも懐かしい。
旧JR糸魚川駅に吊るされていた上野―金沢間の寝台特急「北陸」、特急「はくたか」の号車番号札(同いずれも1万円)は、希少品のため人気を集めそうだ。リゾート列車「雪月花」のアルミ製サボプレート(行先表示板)は、今年の高田城百万人観桜会にあわせた限定デザインで、入札最低価格は最高の5万円。抽選品は、2016年4月23日の雪月花運行開始日の運転士用時刻表のレプリカ(5000円)と雪月花の昼食で使用していた白木の三段重(6000円)。
先着販売は、駅名電気掲示器のアクリル板(点灯不可、1万円)、駅員が運転士や車掌などに合図するために使用していた小型合図燈(市販の乾電池で点灯、5000円)、トキ鉄のダイヤグラム(列車運行図表、2000円)など。50年以上前に使用されていた、車両の車検間隔を延長するため一定期間使用しない列車に掛けられていた旧直江津機関区の印字がある木製の「休車札」(5000円)もある。
会場の直江津運転センターは午前10時開門し、販売開始は午前10時30分から。同センターは現在も使用中の施設であるため、前日からの順番確保はできない。先着販売は1人2点ずつ購入できる。入札、抽選の受付時間は午前10時30分〜午後0時30分。
同社担当者は「当日は全国各地で鉄道イベントが開催されるため、JR線を引き継ぎ、雪月花を運行するトキ鉄ならではのファンがうなるような品を用意した。いにしえの機関庫で歴史を感じる販売会にぜひお越しください」と話している。問い合わせは同社販売課025-543-7360。
雪月花特設サイトで主な出品リストを公開している。
http://setsugekka.blog-niigata.net/news/2018/10/post-7f98.html
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