上越市の高田公園で10万個に1個の珍しいハスの花見付かる 蓮まつり開催中

「上越蓮まつり」が開催中の上越市高田公園の西堀沿いに、一つの花に花托が2つある極めて珍しいハスが見付かった。関係者は「突然変異で発生すると言われている大変珍しい現象。この機会に是非足を運んで」と話している。

一つの花に花托が2つある「並てい蓮」
へいていれん1

発見されたのはブロンズプロムナードの西堀橋南側にある「藤壺蓮(とうこれん)」のうちの一つ。市民団体「双頭蓮を探す会」の佐藤真司会長(78)によると、花托を2つ付けたハスは「並てい蓮」と呼ばれる。並てい蓮の出現は10万個に1個と言われ、昨年同公園で5年ぶりに発見された1本の茎に2個の花が付くハス「双頭蓮」の出現割合(2〜3万個に1個)よりもはるかに珍しいという。

並てい蓮は28日に市民の男性が発見し、佐藤会長に連絡が入った。佐藤さんは公園管理の担当者とともに「並てい蓮」を確認した。長年、同公園内のハスを見てきた佐藤会長も「初めて見ることができた。2つの花托の誕生はおめでたい印象。幸せを運んでくるのでは」。30日午前には同市が説明看板を設置。訪れた大勢の鑑賞者らに観光ボランティアが並てい蓮を紹介している。長野市から訪れた男性(68)は「大変珍しいハスを見ることができてよかった。幸せにあやかりたいですね」。

同日午前9時30分現在、花びらはすでに落ちはじめている。佐藤会長は「触れたりせず、そっと見守ってほしい」と話している。

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