新潟県と妙高市教育委員会は2020年10月21日、同市関山字妙高山国有林の赤倉シャンツェのジャッジハウスやクラブハウスから、パソコンのCPUやトランシーバーなどが盗難被害にあったと発表した。県が施設管理を委託している同市が今月15日、妙高警察署に被害届を提出した。被害総額は13万4000円相当。
発表などによると盗難被害に遭ったのは、ジャッジハウス内に設置されていたデスクトップ型パソコン5台分のCPU(県所有・被害額5万円相当)、クラブハウスのトランシーバー10台(市所有・同7万円相当)と作業服やポンチョなど(個人や団体所有・同1万4000円相当)。
市教委によると、トランシーバーと作業服などがなくなっているのが判明したのは今年3月23日で、その後、委託業者が今年8月にジャッジハウス内の点検をした際、パソコンが起動しなかった。壊された形跡はないものの、パソコン内部のCPUが盗まれていたことが判明し、市教委に報告した。市教委によるとパソコンを最後に使用したのはインターハイスキージャンプ競技が行われた今年2月5日だった。盗まれたパソコンには個人情報データは保管されていなかったため、個人情報の流出はないという。
市教委によると山岳遭難など万が一の際に、避難場所として利用できることなどからジャッジハウスは無施錠が慣例となっていたという。
市教委担当者は「施設内の施錠や鍵の管理を改めて徹底するなどにより、再発防止に努める」と話している。
赤倉シャンツェはスキージャンプ競技の一流選手が出場する、年に一度の「サマージャンプ大会」などが開催されている会場。