高田公園の貸しボートは来年も継続 死亡事故受け上越市が安全対策強化

新潟県上越市の高田公園でボートが転覆し高校生が死亡する事故があった貸しボートについて上越市は、救命胴衣着用義務付けなどの安全対策を強化した上で来年度も継続する方針を決めた。2016年12月15日、上越観光物産センターで開かれた観桜会実行組織打ち合わせ会議で市が報告した。

高田公園の貸しボート DSC_0028-001

高田公園では高田城百万人観桜会が開催されていた今年4月3日、内堀で男子高校生4人が乗った貸しボートが転覆し、高校1年生の男子生徒(当時15)が溺死した。

貸しボートは毎年4月の観桜会の期間に行われており、市ではこれまで、観桜会の主催者や関係機関などと今後の実施などについて協議してきた。その結果、観桜会のボートを楽しみにしている人がいることなどを考慮し、安全対策を強化した上で継続すると判断した。

安全対策として、貸しボート営業の出店許可条件を大きく見直す。従来義務付けていなかった救命胴衣着用を義務付けるほか、常時2人以上の監視員の配置と常時監視を条件とする。また営業終了時間を午後9時から同6時に早めるほか、中学生についても18歳以上の人との同乗を義務付ける。このほか緊急時対応マニュアルも作成し、市への報告と遵守を義務付ける。

市では今後、細部を対策の詰めるとともに緊急時対応マニュアルを作成し、例年通り来年2月頃から出店者を募集する方針。

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