記録的な大雪で交通をはじめ市民生活がまひした新潟県上越市は2021年1月12日、連休明け初日を迎えた。朝、雪で狭くなった幹線道路を多くの市民が行き交う車の脇を歩いて出勤していた。また、臨時休業する企業もあった。
12日午前9時の高田の積雪は215cm。7日から降り続いた雪は前夜にやんだが、幹線道路の上越大通りの両脇には2mを超える雪壁が出来、歩道はほとんど雪に埋もれた。車道は対向車とのすれ違いがやっとの状態だったが、両脇を徒歩で通勤する人々が時折、雪壁側に車を避けながら歩いた。
普段は、自家用車で通勤する人がほとんどだが、大雪で通行不能な道が多く、また車を駐車場から出せないなどで多くの市民が徒歩で出勤した。
上越大通りを職場に向かって歩いていた介護職の30代女性は「私は比較的近いのでまだいいが、1時間以上かけて出勤してくる人もいる」と話していた。大貫の自宅から西城町の勤務先まで徒歩で出勤したという病院職員の30代女性は「道が狭くて歩きづらくて大変だった」と話していた。
市内では従業員が出勤できなかったり、店舗などの除雪が間に合わなかったりで臨時休業する企業も相次いだ。上越市役所では、災害時として職場に出勤できない職員は、最寄りの総合事務所などに徒歩で出勤するなどの態勢で執務している。
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