江戸時代に加賀藩の支藩だった大聖寺藩の参勤交代をたすきリレーで歩いて再現する「加州大聖寺藩参勤交代うぉーく2019」(同実行委員会主催)の一行が2019年8月4日、新潟県入りした。上越市本町7では住民200人が出迎え、参加者を歓迎した。
同プロジェクトは石川県加賀市の定時制高校、県立加賀聖城高校の生徒の「大聖寺藩の参勤交代を再現してみたい」という声がきっかけで、初めて開催された。東京・日本橋からゴールの同校までの、1都6県約540kmを江戸時代の参勤交代と同じ14日間をかけてリレーする。たすきをつなぐのは、同校生徒をはじめとする加賀市内の高校生や加賀市民、各地の有志など。
一行は7月29日に日本橋をスタートし、8月4日に長野県信濃町から本県入り。上越市中郷区の二本木駅からは、プロジェクトを支援しようと発足した上越市支援歩行実行委員会(大谷光夫実行委員長)のメンバーや加賀市民などをあわせた約100人が16.5km先の本町7を目指した。
夕方、一行が雁木通りを通って到着すると、出迎えた市民は拍手で歓迎して労をねぎらった。歓迎式には花角英世県知事も駆けつけ、「石川と新潟、上越市との交流が広がり、経済も交流を潤うような関係が築けるよう願っている」とあいさつ。支援歩行実行委員会の委員で上越市町内会長連絡協議会の杉本正彦会長も「発案した定時制高校の生徒の夢と発想、心意気に感動した。若者が両市に人と人との絆の橋を架けてくれた」と述べた。
同プロジェクトの西田浩之実行委員長(32)は「ただ歩くだけなのに、こんなにもてなしていただいた。上越の良さや熱い気持ちを絶対に加賀市に届けます」と感謝の言葉。加賀聖城高校4年で生徒会長の地石智貴君(19)は「約290kmをたすきリレーしながら上越市までたどり着きました。多くの皆さんにお出迎えいただきびっくり。残り半分の約250kmを完歩し、必ず加賀市に戻ります」と決意を新たにしていた。
一行は5日は名立区を通って糸魚川市を通過、6日には富山県に入る。ゴールの石川県加賀市には8月11日に到着する予定。
◇「加州大聖寺藩参勤交代うぉーく2019」公式ホームページ http://sankinkoutai.sakura.ne.jp/sankinkoutai2019hp/sankinkoutai-top.html