上越市で新たに2人感染 田辺工業の10代と20代男性  糸魚川市の男性と同じ現場

新潟県は2020年7月15日、上越保健所管内で新型コロナウイルス感染者2人を確認したと発表した。感染が確認されたのは同市に住む10代と20代のいずれも男性会社員。プラント建設などを手掛ける田辺工業(本社・上越市)は感染が確認された2人は同社の従業員と発表した。県や市によると2人は7月上旬、糸魚川市で7月11日に感染が確認された同市在住の20代男性会社員と同じ日に同じ現場で働いていた。同市内での新型コロナ感染確認は今年4月26日以来で6人となった。県内では88人。

田辺工業によると、2人が働いていた現場には、同社以外の作業員もいた可能性があり、保健所とともに行動履歴や濃厚接触の調査を進めている。同社の2人が勤務していた事務所や作業員詰所などの消毒作業を16日に行うとしている。同社は現場の場所を公表していない。

県や市によると、10代男性は7月9日、37.6度の発熱と喉の痛みがあり、翌10日に医療機関を受診した。13日に医療機関を再受診。帰国者・接触者相談センターに相談後、翌14日に帰国者・接触者外来で検体を採取したところ、15日に保健環境科学研究所での検査の結果、陽性であることが判明した。

20代男性は7月11日に38.5度の発熱があり、14日に帰国者・接触者相談センターに相談。同日、帰国者・接触者外来で検体を採取し、翌15日、保健環境科学研究所における検査の結果、陽性であることが分かった。

現在、10代男性は熱はないものの、息苦しさがあるといい、20代男性は無症状だという。2人は県立中央病院に入院予定。

県によると、2人は糸魚川市の男性の濃厚接触者とされていなかった。

2人とも海外への渡航歴はないが、20代男性は7月上旬、県外へ出かけているという。詳しい行動歴や濃厚接触者などについては保健所が調査している。

*2020年7月15日午後11時過ぎ、記事の内容を更新しました。

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