上越市の五智公園でササユリの球根108個盗掘被害

新潟県上越市によると、2017年6月12日までに、上越市五智6の五智公園で、園内に自生しているササユリなどの球根が108か所で盗掘されているのが発見された。同市都市整備課は「都市公園内における植物採取を禁止している都市公園法違反として警察と連携し、対応していく」としている。

盗掘された跡(写真・上越市提供)
盗掘2

盗掘1

ササユリ(上越市提供)
盗掘31

盗掘が発見されたのは11日午後3時頃。公園の保全保護活動を行う「五智公園を育てる会」の槙嶋誠太郎会長(72)や会員らが個別で園内散策中に見つけた。同会は園内の植物が自生するか所に、目印として1000本を超える棒を設置。今回は見頃を迎えているササユリなどの球根が掘り起こされているのを発見した。

11日夕方と翌12日早朝にも槙嶋会長と会員らが園内を再び捜索したところ、計108か所で盗掘されているのを確認した。10日に園内作業を行った際、午後7時時点では盗掘は確認されなかったという。槙嶋会長によると「堀り跡がきれいな状態だった。動物が掘り起こしたものとは考えにくい」としている。

12日正午に上越市へ通報。同日午後、同会と市が現地で状況を確認後、上越警察署に通報した。

昨年は園内30か所でユリの盗掘を確認しており、槙嶋会長は「ユリを楽しみにしている方も多く、今も大勢の方たちが多く訪れている。(球根が)持ち去られることはとても残念で寂しい」と話している。

警察と市は園内のパトロールを強化し、盗掘の禁止と、情報提供を促す注意看板を設置する予定。