上越に強風吹き荒れる 屋根飛散など建物被害多数 3人が重軽傷

新潟県上越地方は2016年4月17日、低気圧の影響で強風が吹き荒れた。上越市内では、女性が強風にあおられ転倒し骨折するなど3人が重軽傷を負ったほか、屋根が飛ばされるなどの被害も相次いだ。各地で予定されていたイベントの多くが中止または延期され、交通機関も大きく乱れた。

最大瞬間風速30.7m

新潟地方気象台によると、この日の高田の最大瞬間風速は午前8時19分に30.7mを記録した。

風にあおられ骨折など3人重軽傷

同市危機管理課によると、国府4の駐車場で女性(75)が風にあおられて転倒し、右ふとももを骨折。このほか、中央4の船見公園の防波堤から男性(34)が強風にあおられ転落し右くるぶしを骨折、下門前の屋外タンクの上で作業していた男性(68)が転落し右胸打撲のけがを負った。

建物などの被害は合計54件

建物の一部が壊れたりガラスが割れるなどの被害は合計54件に上った。北城町4の木造2階建てアパートの屋根が吹き飛ばされ道をふさいだ。荒屋では資材置き場の屋根が吹き飛ばされ電線にかかった。四ヶ所にあるドラッグストアでは外壁の看板がめくれる被害があった。

また最終日となった高田城百万人観桜会会場の高田公園周辺では、設置されているぼんぼりなどが強風にあおられて破損した。

イベント相次ぎ中止

この日予定されていた観桜会のステージイベントはほとんど中止となった。直江津─小木港間を結ぶ高速カーフェリーあかねの就航1周年記念事業も延期となった。

北陸新幹線も運転見合わせ

北陸新幹線は強風などの影響で長野〜金沢駅間の上下線で運転が見合わされた。えちごトキめき鉄道も日本海ひすいライン、妙高はねうまラインの上下線で一部列車に遅れと運休が出た。