1期生のグループ名は「うみりんず」 今年生まれのペンギン18匹 水族博物館うみがたり

上越市立水族博物館「うみがたり」で今年生まれたマゼランペンギンのグループ名が決まり2019年8月1日、発表イベントが行われた。グループ名は「うみりんず」で、先輩ペンギンがパネルを展開して披露した。同館生まれの1期生で、今後イベントなどでのパフォーマンスも検討しているという。

11歳の先輩ペンギンがくちばしでパネルを引っ張り展開してグループ名を披露した
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同館には127羽のマゼランペンギンがおり、飼育数は世界一。昨年6月のリニューアルオープン後初めての繁殖期を経て、今年1月から産卵が始まり、3月からひながかえり始めた。元気に育っているのは18羽で、旧水族博物館時代から通算して27年間で最も多かった。マゼランペンギンの一大生息地であるアルゼンチンの環境を再現したことが一因だという。

同館が6月26日から7月15日まで、今年生まれたひなたちのグループ名を募集したところ、1102通の応募があり、その中から同館スタッフが4次の選考を行い決定した。「うみがたり」にちなんだ名前であることと、同館の公式キャラクターの「うみくん」と「かたりん」を連想させることから、一期生にふさわしい名前として選んだという。

矢印のペンギンが今年生まれの「うみりんず」の一員
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1日、グループ名発表イベントでは、11歳の先輩ペンギンがくちばしでロープの先を引っ張って、名称が書かれたパネルを展開させると、観客からは拍手が送られていた。

ペンギンはふ化から1年4か月ほどで成鳥になる。幼鳥でもふ化から2か月ほどで成鳥と同じ大きさになるが、体の模様やタグの色で見分けることができる。

ペンギンを担当している飼育員の上野浩太郎さん(26)は「リニューアル後初めての新しい環境で卵を生んでくれるか心配だったが、27年の歴史の中で最も多い数が育った。今後もこのペンギンたちと一緒に盛り上げていきたい」と話していた。