えちごトキめき鉄道が夜行列車初運行 12月28〜29日ボックスシート2両編成で

新潟県上越市のえちごトキめき鉄道は、2019年12月28日から29日にかけて日付をまたいで夜行列車を初運行する。ボックスシートの「3市の花号」と「日本海号」の貸し切り列車2両を連結し、同社の全路線となる妙高高原―市振間を運行する。12月5日正午からメールで申し込みを受け付ける。

夜行列車
夜行列車のイメージ

夜から翌日の朝にかけて運行される夜行列車は、1980年代までは全国各地で運行されていたが、新幹線などの高速交通網が整備され廃止が相次ぎ、現在定期運行されているのはわずかだ。

このため、子どもたちに夜行列車を体験してもらおうと「冬休み親子夜行列車体験号」として運行する。今年9月に就任した同社の鳥塚亮社長は、千葉県のいすみ鉄道社長時代にも夜行列車を運行しており、今回、イベント列車として企画した。同社路線での夜行列車の運行は、JR時代の2015年3月に廃止された大阪と札幌を結ぶ寝台特急「トワイライトエクスプレス」が北陸線(現日本海ひすいライン)を運行して以来となる。

夜行列車として運行される「3市の花号」(えちごトキめき鉄道提供)
3市の花号(2)

「日本海号」
3月_浦本~梶屋敷間

運行コースは、28日午後10時頃に直江津を出発後、妙高はねうまラインを通り妙高高原で折り返す。その後は日本海ひすいラインの市振で折り返して、翌29日午前5時40分頃に直江津に到着し、朝食後午前7時頃に解散予定。飲食の持ち込み自由。

定員は20ボックス40人。1ボックス1万8000円で、2人までの朝食と運行記念の土産付き。1ボックス料金で大人2人と子供2人まで乗車できるが、朝食と土産は2人分のみで3人目からは追加料金が必要。1人でも利用も可。未成年のみで乗車する場合は保護者の同意が必要。小学生以下は保護者同伴。

車内の様子
日本海①

朝食には10年ほど前まで直江津駅で販売され、現在は販売されていない駅弁が「幻の駅弁」として振る舞われる(別会場に移動)ほか、限定の運行記念グッズもプレゼントされる。申し込みはメールのみで、乗客全員の名前、性別、生年月日のほか、代表者住所、代表者電話番号(当日連絡先)を記入する。

えちごトキめき鉄道は「今はめずらしい夜行列車をこの機会にお子さんにも体験していただけたら」と話している。

えちごトキめき鉄道ホームページ https://www.echigo-tokimeki.co.jp/information/detail?id=939