あけましておめでとうございます。上越タウンジャーナルをご愛読いただいている皆様に、新年のごあいさつを申し上げます。
2010年1月に地域から発信するメディアとして産声をあげた「上越タウンジャーナル」は、今年10年目を迎えました。「地域からの情報発信を通じて、コミュニケーション豊かな地域の力になる」という理念のもと、10年前に手探りでスタートしました。
当時は、地方の限られた地域を対象にしたネットニュースはほとんどありませんでしたが、今ではここ上越でも、上越タウンジャーナルを模した類似サイトがあるほど、いわゆるネットニュースは活況を呈しています。
しかし、日々配信されるニュースといわれているものは玉石混交です。昨年は、いわゆるフェイクニュースが世界中で問題となりました。作り話や虚偽の情報がニュースとしてネット上で拡散され、それが真実として受け止められ、現実を動かしていきました。
さて、フェイクではない、本当のニュースとは何でしょうか。
アメリカのトランプ大統領は、自分に批判的なメディアや自分と意見の合わないニュースに、フェイクのレッテルを張って攻撃しています。正しい事実や情報が厳然と存在していたとしても、ある人にとっての真実が別の人にとってはフェイクということが現実に往々にしてあります。さまざまな層で進む分断がこうしたフェイクニュースを求めるのか、フェイクニュースが分断をもたらすのかはともかく、こうした傾向は今後も続きそうです。
上越タウンジャーナルでは今年、分断を乗り越えて人々を再びつなげるような“本当のニュース”とは何かを問い続けながら、取材に取り組みます。
残念ながら、地味な真実よりも派手な嘘のほうが拡散のスピートが早く、影響力も大きいというのも現実です。そんな中、これまで以上にわかりやすく正確で質の高い情報を提供していこうと考えています。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
2019年1月1日
上越タウンジャーナル