イノシシ侵入防止電気柵機材また盗まれる 2度目の被害は吉川区

新潟県上越市は2020年7月29日、同市吉川区東寺地内に設置していたイノシシ侵入防止用の電気柵機材が盗難被害に遭ったと発表した。盗まれたのは電気柵に電流を流すための主電源装置であるソーラーパネル式のパワーボックス1台とパワーボックス用スタンド1個で、購入価格は計約3万2000円。同市内では安塚区で今月12日にもパワーボックス1台とパワーボックス用スタンド1個が盗難被害に遭っている。

同市の発表によると29日、東寺地内に設置してる機材の一部がなくなっていることを東寺町内会長が発見し、農地耕作者へ連絡した。農地耕作者から連絡を受けた市が現地調査をした結果、機材が盗難されたことを確認したという。

同日午後、農地耕作者が上越警察署吉川駐在所へ被害届を提出した。

今回盗難被害に遭った機材は、農作物に被害を与えているイノシシなどの鳥獣類を捕獲するために同市鳥獣被害防止対策協議会が今年6月に設置していたもの。

市では市内13区の防災行政無線などを活用し、市内全域に注意喚起を行うとともに、電気柵の点検や、異常があった場合の報告を周知した。また、被害が2度続いたことを受け、同市農村振興課は「注意喚起を続けながら、何ができるかを今後検討していく」と話している。

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