個人情報記載の書類を取り違えて患者に渡す 県立中央病院

新潟県は2021年4月27日、上越市新南町の県立中央病院で県が医事業務を委託している業者が、患者2人の氏名や検査結果などの個人情報が記載された書類の一部を取り違えて渡していたと発表した。

県立中央病院(新潟県上越市)
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26日正午頃、同日朝に氏名や検査結果、治療経過などを記した医療意見書を受け取った幼児の保護者から、別人の書類が混じっていたと、同病院に連絡があった。混じっていた書類の幼児の保護者に確認したところ、患者2人の書類の一部を取り違えていたことが分かった。

患者2人の医療意見書は2枚一組で、委託業者の職員が書類を同時に印刷してとじる際に、1枚目と2枚目の書類を取り違え、そのまま交付してしまったという。書類の氏名確認が不十分だったとしている。

26日に患者2人の保護者に謝罪し、取り違えて交付した書類は回収した。

委託業者はBSNアイネット(新潟市)。同病院では昨年4月にも、同社の職員が別の患者に個人情報が記載された書類を渡す事案があった。同病院は「今後、同様の事案が発生することがないよう、委託業者には氏名確認などのマニュアルの運用を徹底するよう再度指導する」としている。

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