上越市は2016年8月22日、第91回謙信公祭の入り込みが、前年比約4割減の14万8600人となったことを発表した。昨年まで上杉謙信役としてゲスト出演していたミュージシャンのGACKT(ガクト)さんの不在が響き、過去最高の入り込みとなった昨年から約9万5000人の減少となった。
入り込みは、19日の前夜祭と、20、21日の本祭を合わせたもの。今年は市民参加型の祭りとして、著名人ゲストの招致を見送っていた。
市の発表によると、今年で2回目となった19日の前夜祭に2500人(前年同数)、のろし上げや各地の武将隊ステージなどが行われた20日に3万6500人(前年比5200人増)、出陣行列や川中島合戦の再現などが行われた21日に10万9600人(同9万9800人減)の入り込みがあった。
21日の入り込み減について、市観光振興課は「ガクトさん不在の影響があった」と話す。20日の入り込み数が増加した要因には、規模を拡大し「戦国ご当地グルメ大合戦」と銘打ったグルメイベントの集客率を挙げ、「昨年までは上越を中心としたご当地グルメを出していたが、今年は全国のグルメをそろえた。集客には効果があった」と手応えを口にしていた。
同課は「今年は義の心をテーマに、出陣行列にも改善を加えた。『良かったよ』という声もいただいている。今回出た反省点を今後しっかりと話し合い、来年以降につなげていく」と話している。