新潟県上越市中央1のホテルハイマート(山崎邦夫社長)は、北陸新幹線開業5周年を記念した駅弁「上越後弁当」を2020年3月14日に新発売した。JR上越妙高駅との共同考案で、地元食材をふんだんに使い、線路のレールや青信号をイメージするなど、遊び心もある駅弁だ。
14日で開業を5周年を迎える北陸新幹線上越妙高駅への来客を増やし、地域の活性化を図ろうと、駅員らが同ホテルに呼び掛けて開発。昨年7月頃から試作を繰り返し、上越地方のかつての呼称「上越後」を冠した弁当が完成した。
五目のすし飯の上には、線路のレールと青信号になぞらえ、ネマガリタケのしょうゆ漬けを2本並べ、グリーンピースを散りばめた。その他、メギスやゲンギョ、モズクの天ぷらやニンジンやカボチャの煮物、ニシンの昆布巻、野沢菜のわさび漬けなどが並ぶ。上越地域の米や野菜、魚がふんだんに使用されており、地元食材を味わうことができる。
掛け紙は駅員らがデザインを手掛けたもので、疾走する北陸新幹線E7系のほか、雪化粧した妙高山に浮かび上がる「跳ね馬」、金色の稲穂や桜など、上越地域を代表する風景が描かれている。
山崎社長は、「新型コロナウイルスの影響で記念イベントはだめになったが、JRに声をかけていただき作らせてもらい、ありがたい。地元の素材を使っているので、特に地元の方に食べてもらいたい」と語った。
価格は1350円(税込み)。同ホテルが運営する上越妙高駅内の「駅弁山﨑屋」で数量限定で販売する。問い合わせは同店025-520-4210。