上越市でドイツ体操チームが直前合宿 7月9日から選手ら21人滞在

新潟県上越市は2021年6月22日、東京五輪のドイツ体操チーム(団体)21人による直前合宿を7月9〜25日の日程で行うと発表した。新型コロナウイルスの影響で、相手国側が中止したり、感染のリスクがあるなどとして受け入れを断念したりする自治体が全国で増加しているが、同市では予定通り合宿が行われる。

ドイツ体操チームの直前合宿について説明する上越市市教育委員会 東京五輪ドイツ事前合宿スケジュール

上越市教育委員会によると、チームは7月9日に羽田空港から入国し、貸切バスで上越市入りする。主要メンバーの合宿期間は同18日までの10日間で、チーム代表1人や男女各5人の選手10人、コーチ6人のほか、医師や理学療法士など計21人。18日に五輪本番の出場選手などは選手村に移動するが、控え選手など5人は25日まで市内に滞在し、そのままドイツに帰国する。

当初、直前合宿を予定していたトランポリンと新体操のドイツ代表は、欧州選手権などの最終予選で五輪出場権を獲得することができなかったため、合宿は行わない。

ドイツ体操チームが練習するジムリーナの体操場 DSC_5758

練習会場は大潟区九戸浜の市立上越体操場「ジムリーナ」で、宿泊場所は市内のホテル1か所。国の指針により、チームの移動は宿泊先と練習会場に限定されており、選手や帯同する市職員、通訳の市国際交流員は合宿期間中、毎日、PCR検査を受ける。

市民との交流事業なども計画されていたが、感染対策として行わない。ジムリーナを会場に、観客を定員の2分の1以下の100人程度に限定した公開練習を計画している。日程は未定。開催時は選手と観客が接触しないよう、観客は2階席から見学する。オンラインを活用した小中学生と選手との対話なども検討しているという。

市教委の市川均教育部長は「市民や選手、関係者の安全安心が最優先。市民が選手と直接触れ合うことは難しいが、縁あって交流してきたドイツ体操チームと心のつながりを感じられるよう、市民の皆さまには関心を持って迎えていただきたい」と話した。

ジムリーナに展示されている「ドイツ応援かわり屏風」 ドイツかわり屏風②

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