上越市体操アリーナの完成イメージ公表 新年度予算に建設費計上

新潟県上越市は、同市大潟区に建設を予定している「(仮称)上越市体操アリーナ」の実施設計の概要をこのほど、明らかにした。総事業費は最大26億円で、東京五輪前年の2019年12月完成予定。開会中の上越市議会3月定例会で審議中の同市の新年度予算案に、2018年度の工事費約4億4620万円が計上されている。

(仮称)上越市体操アリーナの完成イメージ(上越市教育委員会提供)
(仮称)上越市体操アリーナ

同アリーナは新体操・トランポリン・器械体操を中心とした体操専用施設で、市は「既存の体操練習施設『大潟体操アリーナ』(同区潟町)との相乗効果を発揮し、体操を通じた市民の健康増進なども期待できる」としている。

建設地は「大潟体操アリーナ」から東に1kmの同区九戸浜地内。敷地面積は約1万2881平方m、建物は鉄骨造り2階建てで延べ床面積約3812平方m。1階はアリーナのほか器具庫、更衣室、事務室、2階は250席の観客席、ランニングコース、100人収容の会議室、多目的室がある。アリーナは縦40m、横42m、高さ14mあり、県や北信越地区レベルの大会が開催可能。器械体操は国際体操連盟の公式競技認定の体操器具を配備し、男女合計10種目の大会の同時進行ができる。駐車場は160台。

総事業費は最大26億円で、このうち合併特例債を22〜24億円活用する。本体工事費は約18億4800万円。維持管理費は、運営費を除いた概算で年間約2200万円を見込んでいる。

建設スケジュールは、新年度、市議会6月定例会で建設工事契約の議決を経て着工する。完成は東京五輪の前年2019年12月を予定している。オリンピックイヤーの2020年3月に供用を開始し、7月のオリンピック本番直前にドイツ体操チームの事前合宿が行われる。

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