強風の中 直江津港沖で釣り プレジャーボートの男性をヘリで救助

2016年5月11日午前8時50分、新潟県上越市の直江津港でプレジャーボートに乗って釣りをしていた上越市内の男性(57)から「船のバッテリーが上がって帰られなくなった」と上越海上保安署に通報があった。第九管区海上保安本部新潟航空基地がヘリコプターを出し、同11時35分頃、男性をつり上げて救助した。男性にけがはない。

同署によると、男性は同日午前5時15分頃、マリーナ上越からプレジャーボート「シーマスター」で出港し、関川河口沖約3km付近の海上で釣りをしていた。ボートは全長約9mで150馬力のエンジンを積んでいるが、帰港時にエンジンがかからなくなってしまったという。

同9時過ぎに同署の巡視艇が出動したが、強風と高波で接近できず、第九管区のヘリコプターが出動。通報から約3時間後に、直江津港沖防波堤先端付近で男性を吊り上げて救助した。プレジャーボートは間もなく沈没した。男性は船歴12年のべテラン。

同市には前夜から強風注意報が発令されていた。事故当時は北西17mの風が吹き、波高は2.5mだった。同署は「船を出す時には、当日の天候を十分に確かめてほしい」と注意を呼び掛けている。

現場の場所

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