今冬35億円! 上越市の除雪費用 過去最大に次ぐ高額に

大雪により新潟県上越市では、市道などの除雪費がかさみ当初予算が底を突いた。今冬の除雪費の予算額は2018年2月13日の時点で約35億円に上っており、同市は、市の貯金にあたる財政調整基金を取り崩して対応している。同市の除雪費は、高田市街地で一斉雪下ろしを実施した2011年度の約35億4700万円が過去最大となっているが、今冬はこれに次いで2番目に高額となっている。

直江津地区を除雪する上越市の除雪車(2018年2月13日)
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同市の本年度の当初予算では、過去10年の平均値をもとに19億929万円の除雪費用を計上した。昨年末から今年1月中旬までは少雪で平野部を中心に除雪車の出動が少なく、この間の除雪業者のオペレーターや機械整備費などの固定経費を補償する待機補償料の一部を前払いした。しかし、1月11日以降一転して、寒波が到来し大雪が続き除雪費用が急増。予算が底を突く見通しとなったことから、2月1日に市の貯金にあたる財政調整基金を取り崩し8億2000万円を追加した。しかし、その後も海岸部でも積雪が増加するなど大雪が続き、13日にはさらに7億6400万円を追加した。

同市財政課は「(大雪は)これ以上は勘弁してもらいたい。大雪の年でも2月中旬を過ぎると落ち着いてくるので大丈夫なのではないか」としている。