全日本スキー連盟のA級公認大会「第18回妙高サマージャンプ大会」が2018年9月2日、新潟県妙高市の妙高高原赤倉シャンツェで開かれ、日本のトップジャンパーら150人が出場した。男子成年は佐藤幸椰(雪印メグミルク)、少年は藤田慎之助(東海大学札幌高校)が優勝した。女子は男女通じての最長不倒距離95mを記録した高梨沙羅(クラレ)が優勝した。
天候には恵まれたが、ジャンプ台付近は強い風の影響で試合の中断が相次ぎ、進行が大幅に遅れた。それでも選手は集中を切らさず、本番に臨んでいた。
男子は “レジェンド” 葛西紀明(土屋ホーム)が1本目で86mを飛び上位に食い込んだが、2本目で失速した。8月26日に南魚沼市で行われた塩沢ジャンプ大会の男子成年で優勝した地元妙高市出身の清水礼留飛(雪印メグミルク)は、1本目79m、2本目80mの平凡な記録に終わった。優勝した佐藤幸椰は88m、87.5mとそろえた。
女子は “絶対女王” 高梨沙羅が1本目で88.5m、2本目で最長不倒の95mを飛ぶなど、圧倒的な強さを見せた。塩沢大会に続いて優勝し、新潟シリーズを制した。伊藤有希(土屋ホーム)は2位。
競技終了後は、選手が会場を回ってハイタッチで交流した。トップ選手の色紙プレゼントなどもあった。
高梨選手は「私にとって新潟の試合が日本のシーズンの初戦だったので、いい試合を見せることができて良かった」と話していた。
清水選手は「今日は2本とも力が入ってしまった。ゲートでもたくさん声援が聞こえたし、その期待に答えられなかったのがくやしい。今後は北京五輪に向け集中し、目の前の試合での優勝を目指して頑張りたい」と話していた。