関根学園高野球部監督が1年生部員に殴る蹴る 暴行非公表、高野連にも報告せず

新潟県上越市大貫の関根学園高校野球部で、同校非常勤講師の男性監督(58)が、1年生の野球部員に対して殴る蹴るの暴行をしていたことが2017年12月27日までに分かった。同校はこの監督を解任したとしているが、暴行について公表しておらず、高野連にも報告していない。

暴行事件が発覚した関根学園高校
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複数の関係者によると、監督は今年10月29日、野球部のグラウンド脇にある部室の2階で、正座させられた状態の1年生部員の上半身を蹴ったほか、顔を平手で複数回殴った。

部室の掃除を早く終えた部員が、仲間の手伝いをせず遊んでいるのを、同校教師で部長の20代男性が見つけて正座させた。駆け付けた監督が1年生部員の発言に腹を立て、暴行したという。暴行を受けた部員の顔は数日間腫れていたというが、学校側はけがはなかったと説明している。

大塚俊明校長は12月27日、上越タウンジャーナルの取材に対し、暴行の事実を認めた上で「被害にあった生徒に申し訳ない」と話した。学校外の関係者からの連絡で事件が発覚し、学校側が聞き取り調査をしたところ監督が暴行の事実を認めたという。大塚校長は部員に謝罪した上で、11月1日付けで野球部監督を解任したとしている。

監督は部室の2階で生徒に暴行した
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同校野球部は2014年に夏の高校野球県大会で準優勝したほか、16年秋と17年春には北信越大会に出場するなど、近年は着実に力を付け、頭角を現し始めている。