新潟県上越市の新水族博物館「うみがたり」が2018年6月26日にグランドオープンするのに先立ち21日、上越市民を対象にした先行公開「上越市民プレミアム・デー」が始まった。初日から市民約2000人が訪れ、県内初展示となるシロイルカやダイナミックなイルカパフォーマンスなど生まれ変わった水族博物館を楽しんだ。市民先行公開は24日まで。
初日は午前9時の開館前の午前8時50分までに126人の行列ができた。家族5人のために午前4時から並んだという一番乗りの32歳の男性は「夫婦で有給休暇を取って来ました。子ども達が楽しみにしていて喜ぶ顔が見たい。シロイルカやマゼランペンギンが楽しみ」と話した。
集まった市民に村山秀幸市長は「皆様ようこそおいでいただきました。いよいよ念願の開館を迎えます。うみがたりが新しい交流と市民一人一人の未来へ繋がる物語をつむいでいってほしい。1日ゆっくり楽しんでください」とあいさつした。
人気は来館者が一番初めに目にするシロイルカで、「かわいい!」とスマートフォンなどで写真に収める人が続出。1歳の息子と訪れた31歳の女性は「ペンギンを見ようと来ましたが、子どもは最初のシロイルカに釘付けになってしまった。年間パスを買ったので次は家族で来たい」と笑顔で話した。
これまで夏季限定だったイルカショーは通年実施となり、いつでもダイナミックなパフォーマンスを鑑賞できる。旧施設の約1.5倍となる450席を備えたイルカスタジアムはほぼ満席となり、4頭のイルカが豪快なジャンプや宙返りの技を披露する度に大きな歓声と拍手が巻き起こった。5歳の男の子は「イルカのジャンプがすごくて、おもしろかった」。41歳の父親は「毎日通勤でうみがたりの前を車で通っていたので完成を楽しみにしていた。館内がすごくきれい。イルカショーは景色がプールと海と青空が繋がっていてとてもいい」と大満足の様子だった。
120羽という飼育数世界一のマゼランペンギンは、仕切りがなく見学者用の通路をペンギンがよちよち歩く。52歳の女性は「前の水族館もペンギンは有名だったが、身近に歩いていて鳴き声なども聞こえてよかった。バンドウイルカや珍しいシロイルカも見れてうれしい」と話していた。
1年間有効の年間パスポート(大人4000円、小中学生2000円)の販売場所には長蛇の列ができた。
21〜24日の「上越市民プレミアム・デー」は、広報上越6月1日号に掲載されている「先行入館券」をチケット売り場で提示すると、提示した人と同伴者(人数は問わない)が入館券を購入できる。入館料は大人1800円、小中学生900円。開館時間は午前9時から午後5時まで。
「うみがたり」は26日正午にグランドオープンする。当日はオープニングセレモニーが午前11時40分から行われる。
問い合わせは025-543-2449。うみがたりホームページhttp://www.umigatari.jp/joetsu/index.html