山里カフェ「平左衛門」今年もオープン 古民家で春の料理に舌鼓

新潟県上越市桑取地区の山あいにたたずむ古民家カフェ「平左衛門へいざえもん」が、今期の営業を始めている。訪れた人々は残雪と桜が競演する山里の風景を眺めながら、地元産食材のメニューに舌鼓を打った。

ケヤキ柱や梁が目を引く築約180年の古民家カフェ「平左衛門」
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同店を運営するのは、桑取谷の地域づくり活動に取り組む「NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部」。築約180年の空き家を約10年かけてボランティアらと共にカフェとして改修し、今年で営業8年目を迎えた。冬季は閉店し、毎年4月頃から11月末まで営業する。

料理は名物のカレー(1150円)のほか、桑取谷産の旬の食材を使用した一品がそろう。現在提供する春メニューは、スタッフ手作りの棚田米ごはんとフキノトウのみそ汁、山菜の天ぷらなどがセットの「くわどり定食」(1300円)や、桜の米粉シフォン(450円)、桜シロップ入りの炭酸水(500円)や甘酒(550円)など。また、オープン記念として4月23、24日には、毎年秋限定で販売する人気メニュー「桑取谷産とよむすめ十割手打ちそば」を各日20食限定で販売する。

春はフキノトウのみそ汁や山菜天ぷらなどが付く「くわどり定食」
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オープン記念で23、24日に各日20食限定で提供する「桑取谷産とよむすめ十割手打ちそば」
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春限定メニューの桜を使った米粉シフォン、炭酸水、甘酒
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オープン初日の16日、ランチを楽しんでいた小千谷市の80代母親と50代息子は「来るのは2回目。年末からオープンするのを待っていた。雰囲気も良いし、お米も野菜もおいしい」と満足した様子。

店長を務める同NPOの松川菜々子さん(40)は「8年間継続する中で地元の方や遠方の方、子供からお年寄りまで幅広いお客様が増えてありがたい。これから良い季節を迎えるので、くわどり湯ったり村や市民の森など1日かけて食事や周辺の散策を楽しんでもらえたら」と話している。

かやぶき屋根の東屋を併設
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営業日時は金、土、日曜と祝日の午前11時から午後4時まで。問い合わせは同NPO 025-541-2602。営業時間内は同店 080-6558-1728

平左衛門