新潟県上越市の直江津地区や有田地区などに2019年10月17日午後から18日にかけて、イノシシが出没した。18日には、住宅街を駆け回り、幼稚園などの敷地にも侵入。警察や市、猟友会が追跡し大捕物となった。けが人はなく、18日午後1時過ぎ、猟友会に射殺された。
イノシシは体長約1m。17日午後に国府1付近で目撃され、午後5時過ぎには春日新田小の敷地に入り込み、市や警察が取り囲んだが逃げていった。
翌18日午前、イノシシは春日新田の上越北消防署付近で目撃された後、下門前の市教育プラザのグラウンドに現れた。警察や市、猟友会総勢10数人が、さすまたや捕獲用のネットなどを手にグラウンド脇のやぶにいるイノシシを取り囲んだが、イノシシは人の間をすり抜けて逃げた。
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付近は住宅街で、イノシシは集合住宅の敷地や公園などを駆け回り、マハヤナ幼稚園(下門前)の敷地にも入った。警察官が大声で園関係者に注意を呼び掛けるなど騒然とした。
イノシシはさらに幼稚園前の県道を渡り、結婚式場「シェ・トヤ」付近から、関川を泳いで渡って対岸に逃げた。
午後1時過ぎ、対岸の河川敷に潜んでいるところを猟友会が射殺した。
マハヤナ幼稚園園長で法人理事長の石田明義さん(54)は「盾を持った警察官の姿が見えものものしい様子だったので、外を見たらイノシシが突進していた。巨大さと早さに驚いた。まさかこんなところに出てくるとは」と話していた。同園では前日に市から連絡を受けて、園外での保育を自粛していた。