新潟県上越市本町6の高田世界館は、2018年9月15日に亡くなった女優、樹木希林さんの追悼特集として、旧作「あん」「人生フルーツ」、新作「日日是好日」の3作品を、10月20日から順次公開する。
上映時間は高田世界館の公式サイトで。問い合わせは、025-520-7626。
「あん」 2018年10月20日〜11月9日上映
高田世界館で2015年11〜12月に公開され、観客の投票による「2015年高田世界館上映映画ベスト・テン」の1位に選ばれた。樹木希林、最後の主演作。料金1100円均一。
元ハンセン病患者の老女が尊厳を失わず生きようとする姿を丁寧に紡ぐ人間ドラマ。樹木が演じるおいしい粒あんを作る謎多き女性と、どら焼き店の店主や店を訪れる女子中学生の人間模様が描かれる。樹木の円熟した演技が光る。河瀬直美監督。
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「人生フルーツ」2018年11月4日〜上映
高田世界館では2017年春に初上映以降、再上映が行われてきた心にしみるドキュメンタリー。樹木希林はナレーションを担当。
名古屋近郊のニュータウンに夫婦で暮らす90歳の建築家、津端修一さんと、料理が得意な87歳の妻・英子さんを描く。本当の豊かさについて気付かされる。樹木のナレーションが心に響く。
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「日日是好日」 2018年11月23日〜上映
2018年劇場公開作品。大森立嗣監督。樹木希林が是枝裕和監督の「万引き家族」の後、撮影に参加した作品。遺作「エリカ38」(2019年公開予定)とともに未公開だった。
森下典子のエッセイを、黒木華主演、樹木希林、多部未華子の共演で映画化。初めて茶道に触れた典子(黒木華)は、20数年にわたり武田先生(樹木希林)の下に通い、就職、失恋、大切な人の死などを経験しながら、お茶や人生における大事なことに気付く。
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