高田城址公園観桜会はテイクアウト限定で露店あり ぼんぼり点灯、ライトアップも実施

新潟県上越市などは2021年3月4日、4月1〜15日に同市の高田城址公園で開催される「第96回高田城址公園観桜会」について、昨年中止した露店を開設し、物産展を開催すると発表した。新型コロナウイルス感染防止のため飲食物はテイクアウトに限定し、公園内での飲食や宴会は禁止する。ぼんぼりなどは点灯するが、ステージイベントやシャトルバスの運行などは行わない。

観桜会に向け、ライトアップの電球設置が行われている高田城址公園(2021年3月4日)
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観桜会は「日本三大夜桜」として知られ、露店は例年公園内に約300が立ち並ぶが、昨年は取りやめた。今年は出店者や従業員が上越、妙高、糸魚川の3市の居住者の露店のみ出店する。提供されるのは、包装し、持ち帰りができる形態のみの商品で、公園内での飲食や宴会は禁止する。店と店の間隔を空け、向かい合わせに設置しない。市によると、露店の出店者は100を下回り、物産展もこれまでより10店少ない20店程度となる見込み。

ぼんぼりは点灯し、高田城三重櫓もライトアップする。写真撮影スポットとして人気の「さくらロード」のライトアップは、昨年は密集回避のため中止したが、今年は片側通行にして実施する。警備員を配置して密集しないよう人の流れを誘導し、間隔を空けることや立ち止まらないよう呼び掛けるという。

露店の出店がなかった昨年の観桜会
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昨年同様にパレード、ステージなどの各種イベントや、会場へのシャトルバス運行は行わない。臨時駐車場は開設し、桜の開花最盛期の土日曜には交通規制を実施する。

主催者の一つ、上越観光コンベンション協会の南博幸常務理事兼事務局長は、「記録的な豪雪に見舞われた今年は、観桜会を待ちわびる市民の気持ちも大きいと思われるが、コロナ禍の中でさまざまな意見もある。感染拡大防止策のもとで開催したい」と話した。