新潟県上越市が夏の熱中症対策として進めている市立小中学校と市立幼稚園の全普通教室へのエアコン設置工事は、約4分の3の教室で予定通り7月中に設置が完了する一方、一部の学校では8月下旬までずれ込む見通しとなっている。
エアコンを設置するのは、小学校50校のうち昨年新設された有田小を除く49校と、中学校は22校のうち設置ずみの安塚中、中郷中を除く20校。幼稚園は高田幼稚園1園。合計70校662教室に約20億円をかけて設置する。
市教委によると、70校のうち52校が予定通り7月中に設置される見通し。このほか、契約上は13校が8月中に、5校が9月上旬に設置完了予定だという。ただ、契約上9月上旬設置完了とされているこの5校についても市教委では、実際には8月末までにエアコンを設置し2学期当初から使用可能となるよう調整している。
全国で一斉に学校の教室へのエアコン設置が進められており、製品の納入や設備業者の手配などの影響で、当初の予定よりも遅れが出ている。市教委の柳澤祐人教育部長は「引き続き工事受注者や学校との調整を密にし、一日も早い使用開始を目指す」としている。
8月以降に設置がずれ込む見通しの学校は次の通り(6月10日現在)。
- 8月中に設置予定の13校 — 黒田小、和田小、大和小、中郷小、東本町小、高志小、古城小、八千浦小、柿崎小、上下浜小、春日中、八千浦中、柿崎中
- 9月上旬設置完了予定の5校 — 大潟町小、高士小、牧小、大潟町中、牧中(この5校について市教委では8月末までにエアコン設置を終え、2学期当初から使用可能となるよう調整している)