新型コロナウイルスの経済対策で国民に一律10万円が給付される「特別定額給付金」について、新潟県上越市は、市民から返送された申請書類の審査や入力作業を総合体育館などを会場に進めている。2020年5月18日からは市民への迅速的確な給付をするため、職員最大150人態勢で臨んでいる。
申請書入りの封筒は今月14日から順次郵送され、全世帯主宛に約7万6000通が届けられた。申請者が申請書に必要事項を記入し、本人確認書類の写し、振込先金融機関口座確認書類などの写しを添付して返信用封筒で返送したものが審査される。
職員による作業は15日にスタート。土、日曜も行われ、17日までの申請数は郵送、マイナンバーカード所持者のオンライン申請を合わせ1万9614件となった。
18日は書類審査として総合体育館に110人が集まったほか、市役所木田庁舎、三和区総合事務所で40人が入力作業に当たった。会場が、いわゆる「3密」とならないよう、窓を開けて常時換気しているほか、アルコール消毒液を設置したりと感染対策も万全に行われている。
この日は返信用封筒8293通が到着。総合体育館では職員たちが4グループに分かれ、開封や申請書類の取り出し、記入内容の審査、確認などを行った。職員たちは膨大な量の書類を前に黙々と作業を進めていた。
特別定額給付金事務室によると、ピーク時の1日の申請を約1万通と見込んでおり、今後の返信数にもよるが、しばらくは150人態勢で作業を実施するという。同室の星野悟史参事は「できるだけ早く給付できるよう、最大体制で業務を進めている。記入漏れや間違い、書類の添付忘れがないよう、確認をお願いしたい」と話している。給付は審査終了次第、5月28日から順次、指定された口座に振り込まれる。
関連記事
[