上越名物「出陣餅」使った「スイーツ餃子」新発売 かなざわ総本舗と料理研究家が開発

新潟県上越市の老舗和菓子店「かなざわ総本舗」は2026年7月17日、名物「出陣餅」を使った新商品「スイーツ餃子」の販売を始めた。1パック5個入りで378円。冷凍販売で、自宅で揚げたり焼いたり、煮たりと、思い思いの調理法で味わうことができる。

金澤社長(右)と井部さん

出陣餅は郷土の戦国武将、上杉謙信が川中島の決戦を前に、将兵に餅を与えて力づけたという故事にちなんだ同店の代名詞とも言える上越を代表する銘菓。ヨモギを混ぜた上越産もち米100%のきなこ餅に付属の黒蜜をかけて食べる。1969年に同店が商標「出陣」を出願し、「出陣餅」として売り出した。

スイーツ餃子は同店と同市の料理研究家、井部真理さんが約2か月かけて共同開発した。両者はこれまでも出陣餅を使った、コラボレシピを考案し、同店ホームページで新たな食べ方を提案してきた。今回は手軽に調理できるギョーザの試作を重ね、商品化に至った。

5個入り1パックで冷凍販売されている(金澤社長提供写真)

スイーツ餃子は、きな粉入りの特製黒蜜ペーストをギョーザの皮に塗り、出陣餅を包んだ。黒蜜ペーストの甘さで、スイーツ感覚だが、同店の金澤一輝社長(56)は、「温かい和菓子は珍しく、新感覚の仕上がり。加熱すると甘みが増し、ヨモギの香りも立つ。何も付けずに食べるのはもちろん、シンプルに塩を振ってもいい。アヒージョや鍋のシメ、インスタントラーメンやうどんと煮込んでも合う」と太鼓判を押す。

揚げギョーザのアイス添え(井部さん提供写真)

アヒージョにもおすすめ(金澤社長提供写真)

販売初日、稲田本店には井部さんが1日限定でキッチンカーを出店し、揚げギョーザを販売した。お客の好みに合わせて甘いタレや塩気のある変わり種のソースなどをかけて提供。市内在住の50代男性はソースに「かんずりマヨネーズ」を選び、「想像以上においしい。パリパリの皮に柔らかい餅の食感が楽しい。いろいろな付けダレで食べてみたい」と話した。

キッチンカーで提供された揚げギョーザ

井部さんによると揚げギョーザは170度に熱した油で2分間揚げるのがおすすめ。パリッとした皮、とろりと伸びる出陣餅の絶妙のコンビネーションを存分に味わえる。また、焼きギョーザを作る際はフライパンにバターを熱して凍ったままのギョーザを並べて焼き、“羽根付き”にするのもおいしいという。

金澤社長は「個人的には揚げて塩で食べるのがおすすめ。市内の飲食店でもつまみやデザートとして扱ってもらえたら」、井部さんは「調理や食べ方はルールを決めず、ご自分で好きなように楽しんでほしい」と話している。

熱を加えると皮はパリパリ、中はとろり

商品は稲田本店で購入できる。キッチンカーの次回出店は未定。

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