新潟県上越市の新年祝賀会が2026年1月5日、同市下門前のリージョンプラザ上越で開かれた。出席者1916人が新年のあいさつを交わし、昨年11月に就任した小菅淳一市長と賀詞交換をしようと行列を作った。

市と上越商工会議所、JAえちご上越、町内会長連絡協議会などでつくる実行委員会が主催。県議会議員、市議会議員や官公庁の職員、商工団体、企業や市民団体の関係者らが出席した。春日山謙信流陣太鼓が迫力ある演奏でオープニングを飾った。

年頭のあいさつに立った小菅市長は「市民の信任を得て7代目の上越市長に就任し、身の引き締まる思い」と話し始め、人口減少や物価高騰、医療体制の確保などの課題を挙げながら「私の市政運営が本格的に始動する本年のえと『午(うま)』は、その躍動感から物事の前進や新たな挑戦に適した年。さまざまな行政課題に積極果敢に取り組み、安心して心豊かに暮らせるまちづくりを推進していく」と決意を述べた。
賀詞交換では、小菅市長が列を作る参加者一人一人に名刺を手渡し、あいさつをした。

新たな年の幕開けを祝い、上越商工会議所の山田知治会頭の発声による万歳三唱で締めくくった。
「命懸けで未来を守る」 小菅市長が職員に年頭訓示
新年祝賀会に先立ち、上越市役所では小菅市長が就任後初の年頭訓示を行った。議場に集まった課長級以上の職員約110人を前に、2023年に公開された映画の言葉を引用し、市政運営の本格スタートに当たっての決意を示した。

年頭訓示は庁舎内や13区の総合事務所にもオンラインで配信された。小菅市長は年末年始に偶然、ブログで目に留まったという、「私たちが生きている今は、誰かが命をかけて守ろうとした未来であった」という言葉を紹介。
現代の女子高生が太平洋戦争末期の1945年の日本にタイムスリップし、特攻隊員の青年と恋に落ちる映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」に登場する一節で、高市早苗総理が昨年の自民党総裁選の出馬会見で引用したことでも話題となった。
小菅市長は、戦争で亡くなった若者への鎮魂のメッセージを地方自治や行政に置き換え、「われわれのなすべきことは、今の世代、現世代、未来の世代により良い暮らしをもたらすために頑張る。これが行政の本心、それに尽きるのではないか。『命懸けで未来を守る』という使命感でやっていきたい」と述べた。
訓示後に報道陣の取材に応じた小菅市長は、「引用した言葉の出典や話題になったことは知らなかった」とし、「強い印象だった。今年は市長になって初めての新年度予算の編成で、公約の実施に向けて動き出す年。職員も同じ使命感で働いてもらえればうれしい」と話した。