新潟県上越市出身のプロ野球、埼玉西武ライオンズの滝澤夏央選手(22、関根学園高出)が帰郷し、2025年12月6日、地元の小学生対象の野球教室やファンとの交流会に参加した。プロ4年目の今季、自己最多の125試合に出場し活躍した滝澤選手は、古里の野球少年、少女にプロの技を披露し、交流会では約300人のファンと直接触れ合った。

今シーズンの滝澤選手は、球界最小の身長164cmながら、二塁手や遊撃手などの複数ポジションを華麗な守備でこなし一軍に定着。打率2割3分4厘、21盗塁(リーグ6位)、23犠打などキャリアハイの成績を残し、オールスターゲームにも初選出された。
「グローブを下から出す意識で」と指導
野球教室は滝澤夏央選手後援会(羽尾和久会長)が毎年開催しており、同選手の母校、関根学園高校(同市大貫2)の体育館で開かれた。今年は上越学童野球連盟に加盟する12チームから、同市の小学6年生約80人が参加した。

滝澤選手はストレッチやダッシュを子どもたちと行ったあと、キャッチボールやゴロ捕球の手本を実演しながら、練習を見て回った。ゴロ捕球では、「グローブを下から出して相手に投げることを意識して。ボールを取って終わりではなく、投げてアウトにするまでが守備」とアドバイスした。

質問タイムで「どうやったら守備がうまくなるか」という問いには、「いっぱいノックを受けることだが、自分でいろいろ考えて動けるかが大事」と答えた。

滝澤選手から直接指導を受けた男子児童(12)は「ショートバウンドで取るなど何でもチャレンジし、どんどん経験すればうまくなると言われた。プロはやっぱりレベルが高い。けがをしないように頑張ってほしい」と話した。また滝澤選手の本来のポジションと同じショートを守る男子児童(12)は「ボールの握り替えが早く、動きがスムーズだった。来シーズンは西武に優勝してほしい」と話していた。

後援会交流会には全国から300人
同市西城町3のデュオ・セレッソで開かれた後援会交流会には、全国から昨年を100人以上上回る約300人が集まった。上越商工会議所青年部が結成した同市を応援するロックバンド「ぷっつんojisan」が、「――越後の星よ、きらめけ、いつまでも」と滝澤選手の応援歌を歌う中、同選手が登場すると、会場は歓声と拍手で沸いた。

滝澤選手はグループごとに順にステージに上がる参加者に対し、写真撮影や握手に応じた。ファンは「頑張ってください」「いつも応援しています」などとエールを送っていた。


新潟市の女子高校生(17)は、初めて滝澤選手に会い大感激。「育成ドラフトで西武に入団した時から夏央ファン、西武ファンになった。守備がかっこいい。来シーズンはレギュラーを取ってほしい」と、興奮気味に語った。

最後にあいさつした滝澤選手は「1年間応援ありがとうございました。キャリアハイの数字は残せたが、正直、満足のいくシーズンではなかった。来シーズンは規定打席、全試合出場、そして絶対レギュラーを取ります」とファンに誓った。
「毎年キャリアハイで目標とされる選手に」
野球教室と交流会後にそれぞれ取材に応じた滝澤選手は「(野球教室の)子どもたちは上手でびっくり。いろいろ聞いてくれて、楽しかった。体は小さいができるということを見せて、上越の子どもたちに憧れの、目標とされる選手になるのが自分の夢。毎年キャリアハイを目標に、少しでもいい結果を報告できるよう必死に頑張りたい」と話した。

また「(交流会には)遠くから来ている方もいて、もっと頑張らないといけないという言葉しかない」。今年は帰郷して、「頑張ったね」などと声をかけられることが多いという。「プロの世界は環境がよく、当たり前に感じてしまうので、古里は初心に帰ることができる場所」と語った。