新潟県上越市板倉区久々野の温泉施設「ゑしんの里やすらぎ荘」周辺で2025年5月18日まで、「いたくら芝桜まつり」が開かれている。大雪の影響で開花が遅れ、9日現在で五、六分咲きだが、訪れた人は鮮やかな花のじゅうたんとこいのぼりの競演を楽しんでいた。
シバザクラは地元の住民有志でつくる「みどりやすらぎグループ」が2015年から植栽。やすらぎ荘脇を流れる川沿いや土手など2000平方mほどに、ピンクや紫、白など9品種約1万2000株が植えられている。
大雪や雪解け後も気温が低い日が続いたことにより、例年より2週間ほど開花が遅れた。今週末から来週末にかけて見頃を迎えるという。
咲き具合はまだまばらでつぼみも多いが、花の色の違いを生かしてハートなどの模様を描いたところも。川の上など6か所ではこいのぼり約150匹が泳ぎ、家族連れらが撮影を楽しんでいた。
柏崎市から初めて訪れたという70代夫妻は「満開にはまだ早くて残念だったけれど、ハート模様もあり奇麗だった」と話した。
同グループの小林正典さん(52)は「今年は木の剪定(せんてい)をして日当たりを良くしたり、隙間を埋めるように株を増やしたりしたので、満開になれば今までで一番良いのでは。甘い匂いやピンク色のまぶしさを感じにぜひ来てほしい」とアピールしている。
開場時間は午前9時〜午後5時。高校生以上は入場に協力金300円が必要。11日午前11時30分〜午後2時には、数量限定でウド汁のふるまいや特産品、山菜の販売もある。開花状況などはやすらぎ荘のインスタグラムやフェイスブックで発信している。