新潟県上越市の主要な橋の一つである中央橋を花で彩ろうと、2024年6月8日、地元の市民グループ主催の花苗の植栽イベントが開かれた。近くの市立稲田小児童を中心とした小学生や保護者、地域住民など約150人が参加し、歩道に設置された花壇に950株の日々草を植えた。
中央橋は主要地方道高田停車場線の同市鴨島と東城町2を結ぶ全長226mの橋で、高田城址公園や高田市街地と県立中央病院や国道18号をつなぐ幹線道路でもある。歩道に設置された花壇は上越市が管理している。
花壇の植栽は稲田小児童の保護者や元PTA役員などでつくる「稲田むすぶプロジェクト」(長谷川真一代表)が企画した。同グループは世代間交流を促進させて地域を盛り上げようと2年前に結成し、花火大会や関川河川敷のごみ拾いなどを開催している。中央橋は、春の高田城址公園観桜会開催時には大勢の花見客が関川河川敷の駐車場から会場に徒歩で向かうルート上にあることから、花壇の整備を発案したという。花苗などの経費は同市の地域独自の予算と地元企業から協賛金を集めて賄った。
歩道に46基が設置されている花壇の大きさは縦約75cm、横約3m80cm、高さ約60cm。参加者はピンクや白、薄紫などといった花の色のバランスを考えながら配置して植え付けたり、持参したペットボトルで水をやったりした。
小学3年生の女子児童(8)は「花が好きなので参加した。中央橋に花が植えられてうれしい。また参加したい」と話していた。
同グループの長谷川代表は「校区外も含め、たくさんの人が参加してくれてほっとした。花壇はあるが花がない状態で、やっぱりみんな気にしていたと思う。11月には越冬する花苗を植え、来年の観桜会に訪れる人に楽しんでもらいたい」と語った。
▽稲田むすぶプロジェクトInstagram