新潟県上越市の春日山城史跡広場にある監物堀で、カキツバタが見頃を迎えている。紫や白の鮮やかな花が咲き、連休中には多くの来訪者の目を楽しませている。
史跡広場は、発掘調査で確認された土塁や堀などを市が復元したもので、隣接する春日山城跡ものがたり館と併せて中世の春日山城を体感することができる。カキツバタは、地元町内会でつくる春日山史跡広場管理組合が約7000株を植え、定期的に草取りなどの手入れを行っている。
ものがたり館によると、2024年は例年より少し早く4月下旬に咲き始めた。見頃を迎えた5月の連休中は天候に恵まれたこともあり、多い日で1日500人を超える人が同館を訪問。5日も次々に人が訪れ、水辺を彩る花々を眺めたり写真撮影をしたりしていた。
東京都から観光に訪れた会社員の女性(25)は「カキツバタの名前は知っていたけれど本物は初めて見た。奇麗で可愛らしい。上越は初めて来たが、東京では感じられない自然を満喫できた」と話していた。
同館によるとあと2日ほどで満開になる見込みで、天候にもよるが5月15日頃まで花を楽しめそうだという。