妙高市関山の事業所で基準の140倍のベンゼン 土壌と地下水汚染

【追記】新潟県は2024年4月24日、周辺地下水への影響が考えられる範囲の井戸設置状況を確認し、妙高市の関山4地点と葎生1地点の計5地点で地下水調査を行った結果、全ての地点でベンゼンは検出されなかったと発表した。


新潟県は2024年4月22日、妙高市関山の事業所敷地内の土壌と地下水から、基準値を上回る有害物質ベンゼンが検出されたと発表した。県は周辺の汚染状況などを調査している。

県によると、事業者が設備点検をした際、ベンゼンが漏えいした痕跡があったことから、敷地内の土壌と地下水を調査した。その結果、土壌からは基準の最大21倍、地下水からは基準の140倍のベンゼンが検出された。

周辺には水道水源や農業用などの井戸はないという。県は地下水調査などを行い周辺の汚染状況を確認している。

ベンゼンは、合成樹脂、染料、農薬、消毒剤の原材料等に使用、ガソリン等にも含まれており、発ガン性があり、白血球やリンパ球を減少させるといわれている。