春耕告げる妙高山の「跳ね馬」くっきり 妙高市街地では桜との競演も

新潟県上越地方に春耕を告げる雪形の「跳ね馬」が、妙高山(2454m)の外輪山である神奈山(1909m)に現れている。妙高市五日市の「はねうま大橋」からは、矢代川堤防沿いの桜とともに望め、朝から青空が広がった2023年4月15日には、散策や写真撮影を楽しむ人が見られた。

妙高山中腹に見える跳ね馬と矢代川堤防の桜(4月15日午前9時頃)

残雪の中の山肌に浮かぶ前脚を跳ね上げて南西方向へ駆け出そうとする躍動感のある姿が親しまれている。妙高市や上越市の市街地からは妙高山と一体的に見えるため「妙高の跳ね馬」と称され、えちごトキめき鉄道の路線名「妙高はねうまライン」など、地域のさまざまな呼称にも使われている。例年4月中旬からゴールデンウィークにかけて見頃になる。

桜やスイセンなどと鮮やかなコントラストを見せる(同)

はねうま大橋近くでは、散り始めているソメイヨシノやシダレザクラをはじめ、足元のスイセンなどとの鮮やかなコントラストを見せている。

上越市頸城区から初めて訪れたという60代女性は「花見は毎年高田に足を運ぶけれど、ここは妙高山とセットで見られて来たかいがあった。跳ね馬も出ていて春に染まっていますね」と微笑んでいた。

ソメイヨシノとシダレザクラは散り始めている(同)

はねうま大橋