生徒数の減少により2024年3月末に閉校する新潟県上越市立安塚中学校(山岸賢一校長、27人)で3月8日、卒業式が行われた。最後の卒業生となる7人が、47年の歴史に幕を下ろす学び舎を巣立った。
同校は1977年に安塚町の旧安塚、小黒、菱里の3校が統合し、全校生徒306人で開校。本年度の卒業生を合わせ、47年間で2192人を送り出した。近年は東頸城地域の同校、浦川原中、大島中で生徒数減少が進み、3校が新設統合されることから閉校する。
式では卒業生一人一人が山岸校長から卒業証書を受け取った。山岸校長は「どの行事にも最後がつくプレッシャーに屈することなく、伝統をさらに発展させ、学校に関わる全ての人を元気、笑顔、感動でいっぱいにしてくれた」とたたえ、「自分の人生の主人公は自分。日々反省、努力を重ね前進することで、自分の花を咲かせてほしい」とエールを送った。
卒業生代表の女子生徒は学校生活を振り返りながら「相手を思いやること、仲間と助け合うこと、何事にも挑戦することの大切さをこの安塚中学校で学んだ。支えてくれた古里への感謝の気持ちを胸に、力強く夢に向かって進んでいく」と決意を述べた。
4月には3校が統合され、浦川原中の校舎に「東頸中学校」が開校する。