上越市で特殊詐欺被害2件 30代男性が電子マネー176万円、50代女性は現金49万円

上越警察署は2024年2月9日までに、新潟県上越市で2件の特殊詐欺被害を確認したと発表した。30代男性は架空料金請求詐欺で電子マネー約176万円、50代女性は還付金詐欺で現金約49万円をだまし取られた。

パソコンのウイルス除去名目で電子マネー要求

30代男性は1月31日、自宅のパソコンでインターネットを閲覧中、広告サイトをクリックしたところ、突然警告音が鳴り「トロイの木馬に感染しました。電話をしてください」という画面が出て、表示された電話番号に連絡した。実在する大手ソフトウェア企業をかたる男から「ウイルス除去ソフトを導入する。電子マネーで支払いをしてください」などと言われ、男性は市内のコンビニエンスストアで4万円分の電子マネーカードを購入し、コード番号を教えたが「コードが間違っている」などと言われて次々と購入を要求され、2月2日までに約8回に分けて電子マネー約176万円分をだまし取られた。

繰り返し「コードが間違っている」と言われ不審に思った男性はパソコン販売店に相談して詐欺だと気付き、2月2日に同署に届け出た。

市役所職員かたり「還付金ある」「ATMで手続きして」

2月6日午後4時過ぎ、50代女性宅には上越市役所職員をかたる男から電話があり、「医療費控除の還付金があり、10月に封筒を送っているが1月20日までの期限だった」などと言われ、翌7日の午後4時過ぎにも再度電話があり、「医療費控除3年分で1万8958円の還付金がある。今すぐATMに行って手続きしてください」などと言われた。女性は同日午後5時過ぎに市内の金融機関を訪れ、携帯電話で指示を受けながらATMを操作していたところ、現金49万700円を他人名義の口座に振り込まされ、だまし取られた。

その後女性が記帳したところ、現金が減っていたことから詐欺に気付き、8日に同署に届け出た。

同署では「電話でお金の話が出たら詐欺を疑って。還付金詐欺に関しては金融機関の窓口が閉まっている夕方をねらって電話してきている。留守番電話も活用してほしい」と注意を呼び掛けている。