新潟県上越市直江津地区のまちづくりを市民が考えるワークショップ「直江津のグランドデザインを描こう」の参加者による成果発表会が2024年1月28日、同市西本町3の無印良品直江津内オープンムジで開かれた。計4回にわたって検討した朝市や直江津屋台会館の活用策を、訪れた地元住民ら約30人にプレゼンテーションした。
直江津地区のまちづくり市民団体「直江津プライド2021」(磯田一裕代表)主催。市民自らがまちの将来像や課題解決策を考え、市の施策につなげることを目指している。
昨年10月から4回開催し、市民有志約20人が参加。高齢化に伴う出店者減少などが課題の「三八朝市の未来」と、集客力がある立地にもかかわらず積極利用されていない「屋台会館の活用」をテーマに検討した。
三八朝市は新規出店者獲得に向けた中間支援組織作りや、マルシェなどのイベントによるにぎわいの創出、屋台会館については隣接する市立水族博物館の来場者を呼び込むための鮮魚センターや物産館、市内への回遊を促す観光インフォメーションセンターの設置といった機能転換などの提案があった。
直江津地区は市の通年観光計画案で重点エリアに位置付けられており、屋台会館は来年度以降、利活用を探る社会実験を行い、施設改修などを行うとしている。同団体では今回の検討結果をまとめ、3月末に市と直江津区地域協議会に提言書を提出する。
磯田代表は「我々の思いを行政にも理解してもらい、計画も含め共に作っていく立場で関われたら」と話した。