被災地「のとじま水族館」のマゼランペンギン11羽が上越市に緊急避難 「うみがたり」で受け入れ

新潟県上越市五智2の市立水族博物館うみがたりは2024年1月31日、能登半島地震で被災した石川県七尾市の「のとじま水族館」のマゼランペンギン11羽の緊急避難を受け入れた。ペンギンはバックヤードで飼育され、うみがたりによると11羽の健康状態に問題はない。

うみがたりに緊急避難した「のとじま水族館」のマゼランペンギン(上越市教育委員会提供)

のとじま水族館は、地震で断水や水槽のろ過設備の故障、水漏れなどの大きな被害を受け、 日本海側で唯一展示され人気を集めていたジンベイザメ2頭が死んだ。他の生き物も環境悪化が予想されることから、同館が加盟する公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)と一般社団法人日本水族館協会(JAA)が連携し、コツメカワウソやゴマフアザラシ、カマイルカ、アオウミガメ、フンボルトペンギンなど飼育動物の一部を県内外の水族館や動物園に緊急避難させている。

同館によると、飼育していた26羽のマゼランペンギンは、県南部の能美市にあるいしかわ動物園とうみがたりが受け入れた。うみがたりスタッフがのとじま水族館に迎えに行き、成鳥の雄3羽と雌8羽の計11羽が、1月31日午後7時40分に無事到着した。

上越市立水族博物館うみがたり

11羽はのとじま水族館が営業を再開するまで、うみがたりで飼育する。血統管理や疾病予防の観点から、うみがたりのマゼランペンギンとは別に生活し、基本的に展示は行わないという。うみがたりは「大事に飼育していきたい」としている。

のとじま水族館を支援するため、JAZAは同館への見舞金を受け付けている。振込先はゆうちょ銀行の当座預金「0726012」で受取人は「(シャ)ニホンドウブツエンスイゾクカンキョウカイ トクベツカイケイ」。郵便振替の場合は口座番号「00170-7-726012」で、加入者名は「公益社団法人日本動物園水族館協会特別会計」。

地震前ののとじま水族館のマゼランペンギン

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