自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、清和政策研究会(安倍派)の高鳥修一衆議院議員(比例北陸信越ブロック)は2024年1月26日、2022年までの5年間に派閥から合計544万円の還流(キックバック)があったと発表した。政治資金収支報告書に記載しておらず、訂正するとしている。
高鳥氏の事務所によると、昨年12月、東京地検特捜部から高鳥氏の資金管理団体「東京修友会」の会計責任者が任意の事情聴取を受けたという。還流された544万円のうち、247万円を事務所の経費や人件費にあてたが、残りは使っておらず、私的流用などもないとしている。
事務所は「高鳥本人の関与は全くなかった」としている。また、会計責任者が派閥からの指示に従って処理していたとして、「このような処理の仕方は全面的に改めるべきであり、ご不信を招きご心配をおかけしたことを衷心よりお詫び申し上げます」としている。
高鳥氏は現在5期目で、自民党県連会長を務めている。