能登半島地震による土砂崩れで通行止めとなっていた新潟県上越市茶屋ヶ原の国道8号の復旧予定が早まり、2024年1月27日午前10時頃に通行止めが解除される。
国交省高田河川国道事務所はこれまで、2月中旬までに復旧予定としていたが、土砂を撤去したところ、想定より路面の舗装や海岸擁壁の損傷が少なかったため予定を早めた。
土砂の撤去後、崩れたコンクリート擁壁の代わりに海側に仮設ガードレール、山側に土のうを設置して応急復旧を行い、従来通り片側1車線で通行を再開する。これに伴い、代替路として実施していた高速道路の一部区間の無料開放を同時に終了する。
同事務所によると、応急復旧工事は3日から24時間体制で進め、約1万4000立方mの土砂とコンクリート殻を搬出。掘削用重機最大8台を投入し、3600台の10トンダンプトラックが稼働した。通行止め解除後、海側と山側に擁壁を設置するなど本復旧に向け作業を進める。
また、国道と並行する久比岐自転車道の通行止めは、国道の本復旧が完了するまで継続する。自転車道は路面下の地盤が崩れるなどの被害が出たため、乳母岳トンネル直江津側から名立谷浜IC入り口交差点まで約3km通行止めとなっており、通行止め中は国道を通ることができる。