能登半島地震で断水続く石川県七尾市に上越市ガス水道局が職員派遣 水道管漏水調査に従事 

新潟県上越市ガス水道局は2024年1月16日、能登半島地震で市内のほぼ全域で断水が続く石川県七尾市の水道復旧を支援するため、職員2人を派遣した。今回の地震で、上越地域消防局を除き被災地に向けて同市から職員が派遣されるのは初めて。

被災地の七尾市に派遣される上越市ガス水道局の仙田さん(右)と西條さん(右から2人目)

派遣は日本水道協会中部地方支部の災害時相互応援協定に基づいた要請を受けて実施される。第1次隊として同局計画調整課の西條直樹副課長(52)と浄水センターの仙田亘主任(39)が21日までの5日間、水道本管の漏水調査に従事する。給水車で水道管に水を流しながら漏水がないか調べるという。

出発を前に午前8時30分からガス水道局で出発式が行われ、高橋一之ガス水道局管理者が「極めて困難で経験したことのない作業だと思うが、被災者の皆さんのために全力を尽くしてほしい。災害現場を目の当たりにすることで具体的経験値が上がり、その学びが上越市ガス水道局の財産になる」と激励した。また中川幹太市長も駆け付け、「水が出ないということは一番困り、被災者の皆さんは苦労して過ごしている。道路状況に気を付けながら、復旧に向けて最大限の力を尽くしてほしい」と話した。

これに対し、隊長の西條さんが「水が使えない七尾市の方々のために働くのは、事業体は違えどガス水道局職員として最優先のこと。上越市の代表として、石川県の断水の解消に向けて頑張ってきます」と決意を述べた。

中川市長らの見送りを受けて被災地に出発した

同局によると、2人は柏崎市から派遣される4人の職員と合同チームで作業にあたる。また22日以降も職員を順次派遣し、被災地を支援する予定。

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