上越市内4000人が避難(1日午後8時30分)
2024年1月1日午後6時半、新潟県上越市は1回目の地震災害対策本部会議を開き、市内の被害状況を確認した。市内の指定避難所125か所のうち107か所を開設し、午後6時30分現在で計4000人(福祉避難所含む)が避難した。福祉避難所は97か所のうち30か所を開設し、15人が避難している。中川幹太市長は国道8号の通行止めのため桑取地区の自宅からオンラインで参加し、「人命を最優先に対応してほしい」などと職員に指示した。
主な被害は次の通り。
【人的被害】
・中門前で90歳女性が心肺停止(地震との因果関係は不明)
・鴨島で68歳女性が地震発生のショックで過呼吸
・昭和町で83歳女性が避難中に転倒しけが
・頸城区で86歳女性が避難中に階段から転落しけが
・吉川区で84歳の女性が転倒し、右後頭部に痛み
【交通】
・土砂崩れのため国道8号 加賀交差点―名立谷浜IC入り口交差点の上下線通行止め
・北陸道 朝日IC―米山ICの上下線通行止め
・上信越道 上越JCT―信濃町ICの上下線通行止め
・JR北陸新幹線 長野―金沢駅間の上下線運転見合わせ
・JR信越本線、えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン、日本海ひすいライン、北越急行ほくほく線 全線運転見合わせ
直江津港で防波堤越える津波確認 地震によるけが人も(1日午後6時30分)
2024年1月1日午後5時半、新潟県上越市は情報共有会議を開いた。直江津港では、西防波堤を越える津波が確認されたほか、地震による人的被害も確認されている。会議で報告された情報は次の通り。
【人的被害】
・中門前で90歳の人が地震発生のショックで心肺停止
・鴨島で68歳の人が地震発生のショックで過呼吸
・昭和町で避難中に転倒し1人けが
・頸城区で避難中に階段から転落し1人けが
【物的被害】
・本町のあすとぴあ高田15階でドアが開かない
【津波】
・関川を遡上する津波を確認
・海保によると西防波堤(高さ5m以上)を越える津波を17時頃に確認済み
【市の対応】
・地震発生時刻と同時に対策本部を設置し全庁体制で対応
・避難所全125か所はすべて開設予定。職員未到着などで準備中のところも
【交通】
・鳥ヶ首付近で土砂崩れが発生し国道8号上下線通行止め
上越市は午後6時半から対策本部会議を開く予定。
2024年1月1日に発生した能登半島沖の地震による津波が新潟県上越市の関川を遡る映像です。自宅二階より撮影。 pic.twitter.com/mjGESliJfd
— RYU-G (@S_Ryu_G) January 1, 2024
上越で震度5強 津波警報発令中 石川県能登地方震源の地震(1日午後5時33分)
2024年1月1日午後4時10分頃、最大震度7の石川県能登地方を震源とする地震があり、新潟県上越市では震度5強を観測した。新潟県沿岸では津波警報が発令されている。
気象庁によると、震源の深さはごく浅く、地震の規模(マグニチュード)は7.6と推定される。
新潟県内では中越で震度6弱、上越、下越、佐渡で震度5強だった。
石川県能登では大津波警報が出された。新潟県上中下越と佐渡などでは津波警報が発令されていて、沿岸部や川沿いにいる人はただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難し、警報が解除されるまで安全な場所にいるよう呼び掛けられている。
上越市内では歩道に崩れる石塀や、高田城址公園の石灯籠が倒れるなどの被害が見られているほか、体育館などの避難所では住民が続々と避難している。