新潟県上越市の中川幹太市長の政治団体は、2019年分から市長に当選した2021年分まで3年連続で政治資金報告書を期限内に提出していなかった。昨年2022年分については、期限内に提出したものの、計算ミスが見つかり修正が遅れたため今年11月下旬の公表に間に合わなかった。
政治資金規正法は1年分の収支報告書を翌年3月末までに提出するよう定めている。2年連続で提出しなかった場合は寄付の受け取りや支出ができなくなる。
中川市長の政治団体「中川幹太後援会」が2019年分の報告書を県選挙管理委員会に提出したのは2020年7月。2020年分は2022年1月、市長に初当選した2021年分は2022年12月で、いずれも翌年3月までという期限を大幅に過ぎている。
昨年2022年分は、今年3月8日に県選管に提出した。7月になって県選管から繰越金に単純な計算ミスがあることを指摘されたが、修正したのは11月30日だった。このため11月28日の公表に間に合わなかったが、中川市長が自ら県選管に確認したところ、提出日は今年3月8日とされており、期限は守られていることになるという。
中川市長は「2021年分までは選挙でバタバタしていたこともあり、後援会に任せていて、チェックが足りなかった。今後気を付けたい」と話した。