イスラエルとの武力衝突により人道危機に直面しているパレスチナ自治区ガザの現状を受け、新潟県上越市本町6の高田世界館は2023年11月12日から、ガザの日常を描いたドキュメンタリー映画「ガザ 素顔の日常」(2019年、92分)を緊急上映する。
福岡市ほどの面積に約220万人が暮らすガザは、イスラエルによって地区の境界が壁で囲われ、人や物資の移動が制限された「天井のない監獄」と呼ばれている。映画では、住民の約7割が難民で戦争が繰り返される過酷な現実の中でも、美しいビーチでサーフィンをする若者やハイテンションなカフェの店主、子供が40人いる漁師など、「普通の生活」を求めて力強く生きようとする人々の姿を映し出す。
現在、ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスとイスラエルの武力衝突により、ガザは激しい空爆や地上侵攻に晒され、人道状況が悪化の一途をたどっている。
同館は「映画を上映することで状況を変えることはできないかもしれませんが、私たちがこの状況を知り、心を寄せ、関心を持ち続けることが次なる悲劇を防ぐことの一助になるかと思います」と話している。
上映期間は11月12〜24日。上映スケジュールは同館ホームページで確認できる。火曜休館。