線路内にいた車と列車が正面衝突 車運転の70代男性が骨折 JR信越線犀潟―土底浜間

上越警察署によると2023年10月24日午後9時42分頃、新潟県上越市大潟区下小船津浜のJR信越本線犀潟駅と土底浜駅間の線路上で、長岡行きの普通列車と普通乗用自動車が正面衝突した。乗用車を運転していた同市の70代男性が右足のすねの骨を折る重傷を負ったが、命に別条はないとみられる。列車の乗務員と乗客計22人にけがはなかった。

衝突事故があった線路付近(2023年10月25日午前10時過ぎ)

衝突したのは、午後9時30分直江津発長岡行きの6両編成の普通列車と、線路内を直江津方面に進行していたとみられる乗用車。JR東日本新潟支社と同署によると、列車の運転士が線路上にいる車を見つけて非常ブレーキをかけたが間に合わず、衝突により車は前方部分が大破したという。車には運転手の男性しか乗っておらず、どこから線路内に進入したかなど、事故の原因を同署が調べている。

列車の乗客20人は事故後、線路脇の通路を道路まで歩き、その後JRが手配したタクシーで移動した。この事故の影響で信越本線は直江津―柏崎間の上下線で運転を見合わせ約150人に影響が出たが、25日始発から運転を再開した。